ぶっちゃけ927

イヤラシイ話になるんですが、下を見ることで安心することってありますよね。


これに比べればまだマシ、っていう考え方。「毎日3時間も残業してるけど、日付が変わる前に帰れるだけマシ」とか、「貧乏でいつも金欠だけど、借金がないだけマシ」とか、そういう慰め方?納得の仕方っていうか、さ。でもさー、それってつまりは帰りがいつも終電過ぎの人とか、借金がある人を下に見てるわけでしょ。なんか、ヤダ。や、まあ、気持ちはわかりますけど。


で、ここで出てくるのが「アフリカには食べたくても食べられない人だっているんだから、食事は残さず食べなさい!」という言葉。僕はこの言葉に納得がいかないんですわ。これ、明らかにアフリカ人を下に見てますよね。嫌いな食べ物だけど、何も食べられないアフリカ人よりはマシだ!っていうことですからね。アフリカ人は俺より悲惨!俺、セーフ!みたいな。性格が悪いにも限度があるぞ。マジなんなの?その傲慢な態度を改めろよ!そもそもそんなことを本気で考えたら、逆に食べられんわ、申し訳なくて。


醜い話ですよ。向こうの知らない所で、可哀想な人=アフリカ人みたいなことになってるんだから。もっと、さ、誰かを傷つけないような例えはないのかよ。自然界には食べたくても食べられない生き物がいっぱいいるんだぞ!とか。例えばチーターとかね。あんまり狩りの成功率は高くないらしいですよ?よしんば獲物を捕まえたとしても、ライオンやハイエナに横取りされることもしばしば。あー、でも、なんか、それって自然界のことだし仕方ないよね……って感じになる。水さえもない奴だっているんだぞ!サボテンとか!って言っても、わずかな水でも生きられるように進化してしまってるよ。


人類も同じように、わずかな食糧でも生きられるようになったりして。代謝を下げて、体温も下がって、動きも鈍くなり、少しのカロリーで生活する。今までの半分くらいの食事で1日のエネルギーを賄えるようになる。身長も少し縮む、体重も軽くなる。水も体内に備蓄したり、皮膚から空気中の水分を吸収できるようになる。最終的にはその水と、日光だけで生活する。待てよ……あっ、それがサボテンか。まさか…究極の生物…ゴクリ(息を飲む)。


ちなみに僕がいつまでも人として底辺をさまよっているのも、誰も見下して傷付けることがないようにですよ。