ぶっちゃけ847

僕は生き物が大好きで、日記のネタによくしてますけど、特に虫が好きです。


昆虫に限らず、クモとかを含めた広義の『虫』ですね。で、捕まえたり飼ったり観察したり本を読んだりと、虫に対して興味が尽きないんですけど、子どもの頃から不用意に触って刺されたり咬まれたりした事も多いです。


カエデの木に登ったとき、その木がイラガの巣で刺されまくったときは小学2年生だったので泣いた。サシガメもかなり痛かったし、ミヤマクワガタのメスやキリギリスに咬まれたのも痛かった(指に穴が空きます)。スズメバチにも刺されたし、蛇にかまれたこともある(毒蛇じゃなくて普通のシマヘビですけど)。カミキリモドキを潰して火傷みたいになったし、マイマイカブリの毒液をくらったこともある。どれも子どもの頃ですね、好奇心、猫を殺すってやつですよ。


それでも懲りることなく、むしろ経験っていうか学習として捕まえたり観察したりするわけですけど、未だに苦手なのがカバキコマチグモです。あれですよ、川原でススキとか葦とかの葉がくるくるって、チマキみたいに巻かれてる事ありますよね。あれ、クモの巣なんですよ。カバキコマチグモって蜘蛛が、葉を巻いて、中で卵を産んで守ってます。


小学3年か4年だったと思うんですけど、それを知った僕は早速見つけて、剥がして「おー、本当だ、蜘蛛がいるー!」って喜んでたんですけど。で、ある日、まあ友達と秘密基地ごっこかなんかしてた時だと思うんですけど、調子こいて「中に蜘蛛いるんだぜー」って感じで開けます。


ところがこの蜘蛛、あとで知った事ですけど実はかなり凶暴なんですね。日本における蜘蛛の咬害で病院に来るケースって9割がこの蜘蛛なんだって。触ろうとしていきなり咬まれた。蜘蛛に咬まれるなんてことはなかったから超ビビった。多分アレルギーとかもあったのかもしれないんですけど、イラガとかカミキリモドキとか他の昆虫の毒の10倍は苦しみました。その他の場合は長くてもせいぜい数時間だし、喉元過ぎれば熱さを忘れるって感じだったけど、カバキコマチグモに咬まれたのは多分3日くらい痛かった気がする。


これだけは強烈な記憶で、あれから20年経った今でも触れません。ドクガとか物理的に触れないのを除くと、僕が唯一素手で触れない生き物です。強烈なトラウマになってる。未だに葦原で見つけると、ちょっと距離を置いてしまう。別に無理矢理開けなければ咬まれたりはしません、蜘蛛からしたら外から隠れるために草を巻いて中に潜んでるんだから。でも、なんとなくヤだ。


そういえばカバキコマチグモのほかにもクラスのリーダー格の女子が苦手なんですけど、これは確実に20年くらい前に存在した『帰りの会』とかいう魔女裁判のせい。あと、男子グループとよく付き合うタイプと、男子とは決して交わらない女子の2タイプに女子は大別されますが、後者の女子が苦手なのも『帰りの会』とかいう邪教の儀式のせい。あと「男子って幼稚ー」みたいな事を言うような、ちょっと早熟タイプの女子が苦手なのも『帰りの会』とかいう土着信仰のせい。積極的に発言する女子、ちょっとしたことで泣く女子、怖い話とか虫とかを「こわーい!」とか言ってぶりっ子する女子、この辺りが苦手なのも『帰りの会』とかいうオカルティシズムな祭祀のせい。なんか古い記憶を掘り起こしていたら、三次元がキモチワルイと感じる理由もわかってきたぞ……逆行催眠?


その全てが、なんと自業自得の一言で片付けられるという。