ぶっちゃけ786

こんばんわ、神をも恐れぬREDです。


むしろ神の野郎が僕に恐れをなしている可能性があるんですけど、「うわぁ、やべえ……あいつは危ないから近付かないでおこう……」みたいな。そんな、袁術のおもらしを見て、もったいないなぁ……と呟く(違う意味で)危険な僕のことは放っておいて欲しいんですけど、今日もやることがなかったので思考の話です。


あのー、とうとう漫画を描く原稿用紙も使い果たしてしまったので、いよいよもって暇の極みなんですけど、擬態ってあるじゃないですか。例えば枝に見せかけるナナフシとか、枯葉や木の幹に似せて敵から隠れたり、ハナカマキリみたいに攻撃するために隠れることもあります。


そういう隠れるタイプの擬態じゃなくて、黄色と黒の縞々模様でスズメバチに見せかけるトラカミキリとか、ジャコウアゲハそっくりのアゲハモドキとか、危険な生物に似せて「俺に触ると怪我するぜ!」って感じのタイプの擬態があるじゃないですか。ベーツ擬態っていうタイプの擬態なんですけれども。やっぱりスズメバチが大人気ですね、前述のトラカミキリのほかにも、スカシバガやハナアブなんかもスズメバチ風の黄色と黒の縞々をしてます。


えーっと、これってさあ、数、増やせなくね?例えばトラカミキリが大量に繁殖してするとするじゃん。そしたら黄色と黒の縞々で、毒のない生物の方が多くなるわけじゃん。つまりスズメバチの方が多いときは『トラカミキリがスズメバチに似せている』ということになるけど、トラカミキリの方が多くなったら『スズメバチがトラカミキリに似せている』という謎の現象が起きてしまう。すると昆虫を捕食する生物、鳥とかトカゲとかさ、そいつらは今までは黄色と黒の縞々=スズメバチ=危険という認識で避けてたのに、黄色と黒の縞々=トラカミキリ=安全という認識に変わり、食べ放題になるわけじゃん。中には本物のスズメバチを襲って痛い目を見る奴も出るでしょうけど、安全な確率の方が高い。


で、そうなったとき、トラカミキリは数が多い、優勢種になったので問題ない。スズメバチは自前の毒針があるのでそもそも擬態とか関係ない。この場合、困るのは同じ擬態仲間のスカシバガやハナアブなんですよ、だってスズメバチじゃなくてトラカミキリに擬態してることになっちゃってるし。攻撃される確立が、スズメバチのフリをしてるよりもずっと高くなる。これ、別にスカシバガが増えた場合もハナアブが増えた場合も同じですからね、他の擬態仲間が困る。最終的には黄色と黒の縞々なんて目立つ風貌のせいで、トラカミキリも狙われ放題。


つまり、隠れるタイプじゃなくて虎の威を借るタイプの擬態してる生物は、擬態元の生物より繁殖してはいけないという結論になる。するとどうだろう、神の姿形を真似て作られた人間という生物は、神よりも優勢になってはいけないということになるではないか!なんとですね、バベルの塔に下された神の鉄槌は、空想・ファンタジーの類ではなく、実は科学的にも理に適った話だったんですね。


おお、翻って現代の世界を見てみろよ……人は世界中に進出し、万物の霊長を気取って我が物顔ではないか。そして擬態の元となった神への信仰も忘れ、それどころか自らが神になろうとする始末。罪深いにも限度があるぞ。裁きを受けよ!つまり、今日も考えてたことは「早く人類とか、絶滅しないかな……」ってことだったり。今日もかよ。


ただ、そこには変わらない日常が。