ぶっちゃけ584

父さん、母さん……僕は、今日、旅立ちます。


って、僕が書くとどういうわけか自殺を臭わすような暗喩になってしまいますが、そうじゃないです。いくら僕が人の期待を裏切れない男でも、流石に応えられないです。あのー、や、普通に、異動、ね。


今日は送別式?なんだろう、平成19年度よ、お疲れ様の会議みたいなのがあったんですわ。でさあ、職場が変わるわけですね。まあそれほど変わったと言えるほど遠くないので、引っ越しとかはしませんけど。さっき職場の人々の前で挨拶をしたわけなのですが。や、31日までは今の所へ出勤しますけど。


僕が喋った事を要約すると『社会人1年目で、とにかくヘッポコで済みませんでした、皆様のおかげで1年過ごせました、また戻って来たいです、ありがとうございました』って感じなんですけど。普通な感じ。感じなんですけど、けど、ね、何故なんだろう、所々で笑いが上ったのは……。


僕、何か面白い事を言ったかなぁ?や、言うわけないし。送別会とか、酒の席ならまだしも、昼間、会議室でやった真面目なサヨナラの挨拶ですよ。言ってない、言ってないはず。おかしいな、もうちょっとリアルに発言を書くと「あ……あの、そ……のー。ぼっ、僕は!だだだ大学をそつぎょゴフッ……済みません、むせました……と、とにかく、右も左もわからなかった僕ですが、みんさ、皆さ、ま、の……に、助けていただだだいて、な、なんとか、1年過ごして……」。


何とかなってない。