ぶっちゃけ330

こんにちわ、キュアレッドです。


そんないい歳こいて将来の夢はプリキュアな僕はおいときますけど、今日は研究室に後輩がいました。春休みに会うなんてレアなんで、びっくりしましたよ。この時期ってサークルがある人か、院生くらいしか見かけませんもの。なんか、テニスのDVD見てました。王子様じゃなくて、なんか普通の、プレイ集みたいなの。


びっくりしたよ、だって誰もいないだろうと僕は思い込んでましたから。いたって普通に、いつもの調子でガンバランスdeダンスを口ずさんで踊りながら研究室のドアを開けたもん。ぷりっきゅあの魔法♪って。そしたら「あ、REDさん、こんにちわ」って声かけられて、あ、うん……的な。


まあ向こうの方がびっくりしたでしょうけど、正に驚愕。だって声かけられるまで結構間があったから、きっと話し掛けていいものなのかどうか葛藤していたんじゃないかなぁ。え?何この人、いきなりノリノリで踊ってるんですけど。えーっ!?これは私に対する何かの試練かしらん、おお神よ、できる事ならこのREDとかいう先輩が私に気付かずに立ち去ってくれますように……。


そこで、目が合うふたり。


沈黙が支配する研究室。その見つめ合う時間が、あたかも永遠に続くかのようで……彼女の瞳は、狼狽の色が見て取れる。僕は意を決して、静かに口を開いた。そう、彼女に告白するために。


……好きなんだ(プリキュアが)。