ぶっちゃけ180

ただいま帰りました、REDです。ぬか喜びした人、申し訳ありません。


まあ僕が死んでなかった事は「私……まだ生きてる」と呟くに留めておいて、実は学会に行ってたんですよ。決して乗っていた機体ごと自爆したわけじゃありません。それにしてもおこがましいですね、知能欠如として名高い僕が学会なんて。だって学ぶ会ですよ?まず社会常識とかを学べばいいのかな?


今回行った学会は分野が違うんですけど、僕は恥学、いや、地学を専攻しているんですけれども、何を学んだかって問われたら「ダムを越える術」とかしか言えないですもの。あの、原生林を流れる視界が無に等しいほどの藪に覆われた沢とかを歩いて調査する事もあります。それとか、急流を死ぬほど重い岩石を背負って遡上してると、何故か砂防ダムに阻まれたりもします。そんな時、このダムの向こうに地層が露出しているかもしれない……と重いながら根性で崖を登って迂回路を探すのです。


何故か、引き返すという選択肢が存在しない事が不思議過ぎます。ナスカの地上絵とかより謎だもん。死海文書より謎。やむを得ず滝を登る事もあるんですけど、これ、落ちたら死なね?って思う事もまま。まあ実はたかが学生ですし、そこまで命を賭ける必要はないという説もありますけれども、あー、データは多いに越した事はないですし。あとは、プライドの問題ですかね。


引き返すのはカッコ悪いなぁ、とか思っちゃうんです。多分、有事の際には真っ先に死ぬタイプです。そういえば崖から滑り落ちる事なんてしょっちゅうありますよ。でも滑り落ちた時は余裕があるので受身が取れるんです、下、見えてるし。ただ、そうじゃなくて素で落ちた時はテンパりますね。あ、一回、比較的高い所から落ちた事ありますわ。その時、今しかない!って感じで「私、なぜまた生きてるの?」ってちゃんと呟きました。言わなかったら駄目なような気がして……。これもプライドの問題です。


日頃から、親友が超能力で爆死させられた時にも冷静に発言できるように、心構えはちゃんとしてます。