ぶっちゃけ54

今日はゼミの日です。や、僕のゼミじゃなくて、4年生の卒業論文製作に関わるゼミなんですけれども、院生なので強制参加。僕の研究室は地質学をやってまして、そんな内容です。あれですよ、卒論では地質調査をする事になっているので、その調査地域にはどんな地層があるのかな?っていう事が書かれた色々な論文をゼミで読んでいくわけです。


その中でさ、色々な学名が出てくるわけですよ。僕がやっているのは地質学なので化石のね、昔の生き物の名前ですけれども、まあ昆虫でも植物でも色々学名ってあるじゃないですかGlycymeris yessoensisとかさ。こういうのってラテン語ですよね、基本的に。これはラテン語が既に死語と言っていいものなので、将来的にも変化しないだろうから、という理由でラテン語らしいです。ほら、言葉って生きてるじゃないですか、だから現在使われている英語とか日本語とかで決めてしまうと、文法や発音なんて古典の授業で「なんで同じ日本語なのにこんなに違うんだよ!マジでブッ殺す!」と誰でも思った事があるように、変化してしまいますからね。「ブッ殺す」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ!だから使った事がねェーッ。ペッシ、オマエもそうなるよなァ〜〜〜、オレたちの仲間なら…わかるか?オレの言ってる事…え?『ブッ殺した』なら、使ってもいいッ!というわけで、僕の中では古典は気が付いたらいなくなってたんですけど。そういえばセンター試験でも国語の点数が120点くらいしか取れなかったんですけど、その内の80点以上が現代文でした。僕の中で古典はない事になってた。ブッ殺すって思った時は、兄貴ッ!すでに行動は終わっているんだね。


やべー、有り得ないくらい脱線した。とにかく、生物の学名でそんな事が起こってしまったら困るので、もう一般には使われないラテン語なわけです。読み方とか変わる事はほぼないですからね。


でもさ、さっきのGlycymerisっていうのも「グリキメリス」とか「グリシメリス」とか読むわけですよ。結局、死語となってしまったラテン語なので、読み方がイマイチ不明なので英語っぽくとかフランス語っぽくとかドイツ語っぽく発音するわけですよ、しかも統一性が全くない。個人差があるし。Bacillusなんて、細菌学界では英語式に「バシラス」、農学界では「バチルス」、でもラテン語読みは「バキルス」だったりします。


え?意味ないじゃん。本末転倒っていうか、何の為にラテン語にしたんでしたっけ?未来永劫に統一性を持たせる為じゃなかったんですか?超意味ない。現時点でさえ統一性がないし。もし英語だったら未来はともかく、少なくとも現時点では統一されるし。それ以下ですよ。


結局、何語とかじゃなくて、慣例に従って読んでいるわけですよ。や、『読んでいる』というよりは『呼んでいる』に近いですね。どうでもいい、っていうと語弊がありますけれども、文字なんてのは記号でしかないわけで、通じるならば何でもいいのです。


あの、長々と冗長に書き連ねましたけれども、今日の文章はその、あー……『数学』を『算数』と言ってしまって家庭教師先の生徒に笑われた事に対する言い訳です。こういうさ、ちょっとした、誰にでもあるような些細なミスを笑われるとさ、悔しくなってこれくらい無茶苦茶な展開で言い訳するぜ、僕は。この話で15分は潰せるな、クックック……。


給料泥棒。